情報過多シンドロームとリフレクション(内省)
2022年8月7日
おはようございます。医師の中村です。
布団の中でも、電車の中でも、休憩時間も移動時間もスマホをいじっている私ですが、博報堂DYメディアパートナーズによる「メディア定点調査2021」によれば、1日あたりのメディア総接触時間は450.9分と過去最高になったそうです。携帯電話/スマートフォン、タブレット端末、パソコンがその55.2%を占めています。
最近、「情報過多シンドローム」を提唱する医師もいます。天野惠市先生(東京脳神経センター 脳神経外科医)によれば、過剰な情報に接することにより、脳がオーバーフロー状態になり、物忘れ、記憶できない、考えられない、判断できないなどの症状が起こります。こうした悩みを抱える社会人が増えているそうです。
その一方、最近の話題はリフレクション(内省)です。リフレクションとは、自分の内面を客観的・批判的に「ふりかえる」ことです。リフレクションにより、経験から学び、未来に活かすことができます。情報過多の時代にこそ、いったん立ち止まり、リフレクションが必要ではないでしょうか。
古典的なリフレクションツールは日記です。「石原の10年日記」は数年前の同じ日の記述が目に留まり、リフレクションのきっかけになります。アプリでもいいものがあります。「muute」では、記事を書きながら、感情を選ぶことができます。様々な角度からリフレクションが可能で、視覚的にも優れています。
参考
熊平 美香「リフレクション(REFLECTION) 自分とチームの成長を加速させる内省の技術」