中村クリニック看護師の中村です。香港での学会に参加してきました。

以下抄録です。

「在宅療養支援診療所で働く看護師の在宅療養支援の役割に関する文献検討」

＜背景・目的＞

日本において 2040 年頃年間死亡者数は 167 万でピークを迎え

看取り難民が 35～40 万になると推計されている。

在宅療養者が自宅等住み慣れた環境で最期を迎えることができるためには

「24 時間対応体制、緊急往診、居宅での看取り」が

可能な在宅療養支援診療所の役割が大きい。

そこで，在宅療養支援診療所で働く看護師の在宅療養支援の

役割について文献的に明らかにすることを目的とした。

 

＜方法＞

医中誌Web版を用い文献検索を行った。

キーワードは「在宅療養支援診療所OR訪問診療」

AND「看護師」AND「役割」とし，検索条件は検索期間設定なし，

「抄録あり and 会議録除く」とした。

またハンドサーチで対象基準を満たす文献を検索した。

本研究で対象とする論文は公表されたものに限り，著作権の範囲内で利用した。

 

＜結果＞

対象となった文献は2２件で

質的研究１件，量的研究２件、事例7件、解説12件であった。

在宅療養支援診療所で働く看護師の在宅療養支援の役割は，

「訪問診療の同行・診療補助」「オンコール当番」

「意思決定支援」「家族との橋渡し」

「多職種との連携・情報共有」の５つの役割が明らかになった。

 

＜考察＞

在宅療養診療所で働く看護師は，外来で働く看護師と

訪問看護師の両方の機能を合わせもつ役割であるとも言える。

在宅療養診療所で働く看護師の役割についての研究は少ない現状であった。

しかし，今後増加傾向にある在宅での看取りの支援する

在宅療養診療所で働く看護師の存在は大きいため，

終末期における在宅療養支援診療所で働く

看護師の役割に関する研究を行う意義は大きい。

 

キーワード：「在宅療養支援診療所「看護師」「役割」

 

在宅療養支援診療所で働く看護師の役割について今後も研究を進めていきたいと思います。

 

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