潜在看護師
2023年12月6日
医師の中村です。 今日は、潜在看護師さんの問題についてお話ししたいと思います。 高齢者の増加のスピードに、医師や看護師の増加が追い付かず、 相対的な医師・看護師不足の状態になっていることが指摘されています。 看護師不足が指摘される一方で、2011年の厚生労働省による 看護職員就業状況等実態調査によれば、看護師免許を持ちながら 「仕事に就いていない」と回答したいわゆる潜在看護師が9.9%いたそうです。 潜在看護師の36.1%は、看護職員として働きたいと回答していました。 また、再就職に関して抱く不安について、33.4%が「知識・技術」を挙げていました。 潜在看護師が一定数存在し、その中でも看護職員として働きたい人が 3割も存在しているにもかかわらず、知識や技術への不安から、 再就職に踏み込めない人が多いことがわかります。 また、再就職時に研修を希望する者が76.1%いることからも、 研修制度を確立し業務への不安を軽減することができれば、 潜在看護師をもっと活用することが可能かもしれません。 潜在看護師の推計では70万人いるといわれています。 日本の人口は12580万人ですので、 180人に1名の潜在看護師がいることになります。 例えば、福島区は人口8万人であり、 福島区だけでも400名の潜在看護師がいる計算になります。 優幸会グループでは、入職者への研修制度を充実させたいと考えています。 ブランクがあっても知識や技術を身につけることができるような、 潜在看護師さんが活躍できるような職場を目指します。