
おはようございます。医師の中村です。
今日は、まちの保健室「健幸カフェ」の紹介です。
在宅医療に関わる中で、私が感じたことは、今の世の中は、他人に助けを求めにくくなっている、ということです。
「自分のことは自分でする」、「ほっといてほしい」という人もいます。大変な状況になってから、周りの人が知るところになることもあります。
もっと気軽に「助けて」が言えないものか。
仲のいいご近所さんや家族・親戚がいても、相談できない人がいます。
なぜでしょうか。
それは、関係が近すぎるからかもしれません。
関係が近すぎると「迷惑をかけるから・・・」と相談しにくいという人もいます。
強いお父さん、近所では頼りになる○○さん等々。
「いままでのキャラがかわるようなことはしたくない」という思いなのでしょう。
どうすればいいのでしょうか?
例えば、われわれのような医療・介護で時々関わるような人間が、
程よい距離で相談相手になり得るのではないか。
そんな思いから「まちの保健室」をはじめてみました。
不調を感じていて病院へ行こうか迷っている人の背中を押してあげる。
悩みを抱えている人も、お話しするだけですっきりすることもあるかもしれない。
困った時に、「あそこに相談してみよう」と思い浮かべてもらえるような場所になってほしい。
保健室を「峠のお茶屋さん」にたとえた人がいます。
私の「まちの保健室」へのイメージは、まさに「峠のお茶屋さん」です。
人生は長い旅路のようなもの。
お茶屋さんは、ちょっとひと休憩できる場所。
お茶を飲んでいる間に
悩みごと、何気なく思ったこと、感じたことを話せる場所。
そういう場所に育てていければと思っています。
(コロナ禍なので、お茶は出せませんが・・・)
まちの保健室「健幸カフェ」
毎月 第3木曜日 13:30~15:00 2022年9月15日から開始
開催場所:福島区福島5-7-6 地蔵寺
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#福島区