在宅医療のしくみ② 在宅医療のWho?
2022年9月14日
おはようございます。医師の中村です。
今日は訪問診療の対象、誰に対して訪問診療が可能なのか(Who?)についてお話ししたいと思います。
訪問診療の対象の対象になる人は、「通院が困難」な人でした。では通院が困難とは、具体的にどのような人でしょうか?
明確な基準はなく、主治医が通院が困難と認めた人になります。
ただ、主治医が困難と言えば、どんな人でも対象になるわけではありません。
2020年に「少なくとも独歩で家族・介護者等の助けを借りずに通院できる者などは訪問診療の対象外」(2020年3月5日保医発0305第1号)との通知がありました。常識の範囲内で対象を判断しなさいということだと考えます。
当院では以下のような方にも「通院が困難」として訪問した経験があります。
・通院に付き添える人がいない
・通院が大変(エレベーターのない集合住宅の4階)、
・医療の必要性が高いにもかかわらず通院を拒否するような人で、訪問診療なら受け入れてくれる人
訪問診療を行っている理由をしらべた調査では、通院困難な状態の患者が55%で最も多く、通院可能だが通院介助の確保が困難な患者が34% を占めています(図)。
主治医の考え方で変わりえるところですので、まずはかかりつけの先生に相談してみてください。
クリニックや病院によっては、相談員さんが対応してくれることもあります。
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